研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社、シュプリンガー・ネイチャー・グループの日本法人は、入学金、教材費、授業料などの学費を支払うために経済的な支援を必要とする日本の大学生・大学院生計2名にそれぞれ12,500ユーロ(約150万円)を支給するユリウス・シュプリンガー奨学生への公募を開始した。

 ユリウス・シュプリンガー奨学金は、新型コロナウイルス感染症の拡大などで経済的に困難な状況にある大学生および大学院生が、大学で修学に励み、研究を継続できるように支援することを目的としている。奨学金は、シュプリンガー・ネイチャーと提携しているユリウス・シュプリンガー・チャリティー基金から提供される。

 ユリウス・シュプリンガー・チャリティー基金は、ドイツで経済的に困っている人たち、ならびに毎年、シュプリンガー・ネイチャーが活動しているほかの国に対して資金援助を行っており、2021年は、基金からの援助が日本に対して行われることを受けて、大学生・大学院生を対象としたユリウス・シュプリンガー奨学金を発足した。

 奨学生の募集期間は2021年2月5日から2021年5月10日まで。応募にあたり、大学で修学を継続したいと思う学問や研究に関するエッセイ(日本語)および支給要件を満たすことを確認できる書類の提出が必要。審査は、シュプリンガー・ネイチャーの日本法人の選考係が行い、2021年5月31日までに応募者全員に対して一次選考の結果を連絡。一次選考を通過した学生を対象に、2021年6月上旬にオンライン面接を実施。2021年6月中には、奨学生を決定し、2021年7月中に奨学金を支給する。

 シュプリンガー・ネイチャーの日本法人のアントワーン・ブーケ代表取締役社長は今回の奨学生募集にあたり、「シュプリンガー・ネイチャーは、世界中の研究および教育コミュニティーに貢献することを目指しています。ユリウス・シュプリンガー・チャリティー基金は、経済的に困難な状況にある人々のために積極的な財政支援を行っており、毎年異なる国で資金援助をしています。今年は、この基金が日本の大学生ならびに大学院生の修学を支援し、次世代の研究者の育成のために活用されることを嬉しく思います」とコメントしている。

参考:【シュプリンガー・ネイチャー・グループ】シュプリンガー・ネイチャー・グループが学問の継続のために経済的な支援を必要とする日本の大学生・大学院生を対象にチャリティー資金を提供

大学ジャーナルオンライン編集部

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