定額制の社員研修「Biz CAMPUS Basic」を提供する株式会社ラーニングエージェンシーは、“コロナ禍就活”が新入社員のキャリアに対する意識にどのように影響しているのか、2021年度入社の新入社員4,535人※を対象に意識調査を実施し、過去の調査結果との比較分析を行った。なお、本調査は2014年から毎年実施しており、前回調査(2020年4月発表)に続いて8回目となる。

 調査によると、今の会社での勤続意向は56.5%の新入社員が「できれば今の会社で働き続けたい」と回答。昨年、新型コロナの影響で新入社員の“安定志向”が強まり、5年ぶりに大幅増加が見られた項目だが、今年は2.9ポイント減少し2017年と同水準にまで戻った。

 キャリア形成支援について会社に期待することを聞くと、「上司に相談できる機会をつくってほしい」と回答した新入社員が2年連続で増加し、49.7%で過去最高を記録。コロナ禍前の2019年と比較し11.0ポイントの大幅増加となった。また、「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」は過去最高の31.1%となり、昨年に引き続き、多くの新入社員が「相談の機会」を求めていることがわかった。

 将来会社で担いたい役割については、「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(管理職)」が26.9%で、2年連続増加。「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい(22.1%)」は、3年ぶりに減少した。

 続いて、「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(管理職)」と回答した新入社員を対象に、リーダーになりたいと考えた理由を聞くと、「仲間と仕事をするのが好きだから」と答えた割合が29.7%で過去最高に。その一方で、「将来経営層として会社を引っぱっていきたいから」は25.2%で、調査開始以降最も低い割合となった。

 今回の調査により、2021年度の新入社員は、就職活動という社会に出る前の過渡期をコミュニケーションの取りにくいコロナ禍で過ごしたことで、チームでの仕事、メンバーとの関わりを前提とする傾向が見られ、より「人とのつながり」「コミュニケーションの機会」を重視する意識が強まっていると考えられる。そのため、新入社員を受け入れる企業には、意図的にコミュニケーションの機会をつくり、一人ひとりのキャリアに対する意識を確認することが求められる。

※調査対象は、ラーニングエージェンシーが提供する新入社員向け研修の受講者(会場型・オンライン型)

参考:【株式会社ラーニングエージェンシー】2021年度 新入社員4,535名のキャリアに対する意識調査「上司に相談できる機会をつくってほしい」が49.7%で過去最高

大学ジャーナルオンライン編集部

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