近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)は、2025年11月に新築移転する「おおさかメディカルキャンパス」(大阪府堺市)に、株式会社アジラと共同開発したAI映像解析警備システムを導入する。大学病院としては全国初の本格導入となる。
本システムはAIが24時間体制でカメラ映像から不審行動や異常をリアルタイム検知、警備員に通知することで初動対応を迅速化し、地域の安全性、キャンパス全体の防犯体制を大幅に強化する。また、防犯だけでなく、院内を訪れる患者の転倒や体調急変といった医療施設特有の異変も自動で検知可能。警備員のモニタリング業務の一部がAIに置き換わることで、人手不足対策や警備コスト圧縮にも資する。
新キャンパス「おおさかメディカルキャンパス」は泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」直結のペデストリアンデッキでつながっており、敷地は緑道を含め24時間一般開放とする計画。患者・学生・医療関係者・地域住民など、さまざまな人々が行き交う空間として設計されるため、本警備システムの導入を決めた。2025年8月から防犯カメラの設置・稼働をスタートして段階的に拡大し、病院としては最大規模の設置を目指す。
新キャンパスには医学部と近畿大学病院が全面移転し、2026年4月には新たに看護学部(仮称、設置認可申請中)の開設も予定されている。
参考:【近畿大学】近畿大学医学部・病院「おおさかメディカルキャンパス」 大学病院初!AI映像解析警備システム「asilla」を導入