2025年8月5日、立命館大学は一般財団法人大阪デザインセンターと協定を締結した。2026年4月に新設予定の「デザイン・アート学部/研究科」(設置構想中)において、デザインを基軸として関西地域の産業振興と研究・教育の接続を推進し、総合大学の知と地域産業の実践をつなぐ共創基盤を形成する。
大阪デザインセンターは日本初の公設デザインセンターとして1960年に設立されて以来、関西における産業デザインの中心拠点として、企業とデザイナーのビジネスマッチングの機会提供や各種サポート、情報発信などを行っている。
連携の柱は3つ。第1に、大学の理論研究と大阪デザインセンターの実践知を融合させ、デザイン経営・マネジメントの知と実践をつなぐ共創拠点を形成すること。第2に、中小企業と連携し、商品開発やブランディングにとどまらず、組織づくりや人材戦略まで含めた持続的・創造的支援を行い、新たな事業価値・社会価値を共創すること。第3に、学生の実践力を育むインターンシップとリスキリングを結び付け、企業人が大学の理論や研究成果に触れる機会を設けるなど、世代・組織を超えた学びの循環モデルを構築することである。
協定締結に際して、立命館大学の仲谷学長は、デザイン・アート学部/研究科を拠点に、多様な知が集う「デザインを軸とした学びの循環」を生み出し、新たな価値を共創する場を構築すると述べた。大阪デザインセンターの石原理事長は、多様な世代・感性・構想力の重要性を強調し、関西地域の新事業価値創出と地域創生に貢献したいと述べた。