2025年9月5日、広島女学院大学(広島県広島市)の設置者が2026年4月から学校法人YIC学院に変更されることが、文部科学大臣より認可された。2027年度からは大学名を「YIC学院大学」に変更し、男女共学の4年制大学となる。

 「YIC学院大学」は、共学化を進めるほか、留学生向け日本語別科の設置、学部・学科の再編などによる国際性・実践教育強化、キャンパスの多様性推進といった改革が計画されている。

 また2025年6月に広島女学院大学、中京学院大学(岐阜県中津川市)、学校法人YIC学院は大学と専門学校教育の強みを活かした地域課題の解決を目指して包括連携協定を締結しており、YIC学院大学ではYICグループや教育連携大学(中京学院大学)とのネットワークを活用した授業の提供を予定している。

 現在、広島女学院大学では人文学部に国際英語学科・日本文化学科を、人間生活学部に生活デザイン学科、管理栄養学科、児童教育学科を置いている。これを2027年度から、国際文化学部 国際文化学科(入学定員80名)、人間生活学部生活デザイン学科(70名)、管理栄養学科(60名)、子ども教育学科(50名)に変更する計画。

 各学科の新コースに関する情報は10月から大学公式サイトで公開するほか、11月・12月開催のオープンキャンパス等でコース発表や体験イベントを実施する予定。

 校舎や教育資産、教職員はそのまま承継し、2026年度入学生までは「広島女学院大学」として教育活動を継続。卒業証書も現行校名で発行される。なお、入学定員は2026年4月から、現在の330人から260人に削減される予定。

 同一敷地内の広島女学院ゲーンス幼稚園も今後、広島県へ認可申請を行い、2027年度以降は「ゲーンス幼稚園」と名称変更する。

 現設置者である学校法人広島女学院は2026年度以降、中学校・高等学校運営に特化する法人となる。広島女学院中学・高等学校は、今後もキリスト教主義教育と女子教育の伝統を守り、広島市の女子中等教育の独自性を追求していく。

参考:【広島女学院大学】
広島女学院大学の設置者変更の認可及び今後の学校法人広島女学院について(お知らせ)
YIC学院大学、はじまる

広島女学院大学

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広島女学院大学の前身、広島女学会が誕生したのは1886(明治19)年。創立以来キリスト教を基盤とした人格教育・リベラルアーツ教育・教養教育を行っています。冷静な判断力を備え、社会の中で責任ある行動を毅然として取り、寛容の精神をもって他者を受容し、日本および世界[…]

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