文部科学省の2025年度大学入学共通テスト実施大綱の予告で新たな教科として「情報Ⅰ」が加えられることが公表されたのを受け、情報処理学会は他の出題教科・科目と独立した時間帯で60分程度の試験時間設定を期待する意見を発表した。

 情報処理学会によると、意見は徳田英幸会長名。情報が出題教科に加わったことを歓迎するとともに、多くの大学が個別入試で情報の試験を導入することに対しても、期待の意向を示した。

 文科省は2025年度の大学入学共通テストの出題教科を現行の30科目から21科目に再編する中で、新たに「情報Ⅰ」を加えることを大学入学共通テスト実施大綱の予告に盛り込んだ。試験形態は問題冊子とマークシート式解答用紙を使用し、英語についてICプレイヤーを使用する試験も実施するとしているが、英語民間試験や記述式問題の導入は見送られた。

 高校では2022年度から1年生、2023年度から2年生、2024年度から3年生で新しい学習指導要領に基づく教育が始まり、情報教育が本格化する。情報教育の科目は「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」で、「情報Ⅰ」はプログラミングを含めた必修科目となり、「情報Ⅱ」はより高度な内容を含む選択科目になる。

参考:【一般社団法人情報処理学会】「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告」に関する意見

大学ジャーナルオンライン編集部

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