畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターは、これまでの研究成果を動画でわかりやすく伝えるコンテンツを制作、公開を開始した。
ニューロリハビリテーション研究センターの大住 倫弘准教授によると、講義動画の配信を始めたのは2015年。「10分でわかる脳の構造と機能」という内容で9コマの講義を無料で見られるようにしていたところ、ステイホーム期間中に視聴数が急増。2021年11月22日現在、約40万回視聴され、チャンネル登録者数も7,530名と多くの視聴者を獲得した。
そこで大学ホームページに「PRESS RELEASE」として公開していた研究成果についても動画コンテンツで紹介することを決めた。題して「3分でわかるニューロリハの研究」。テキストでは限界もあったという実験の様子なども取り入れて、よりわかりやすく研究成果を伝えられるよう心掛けた。
動画はプロのナレーターやグラフィカルな見せ方に頼らず、研究を実施した研究者自身が、実験の動画や結果のグラフを提示しながらトークするというスタイルで進む。研究に至った動機などのエピソードや実験中の雰囲気が身近に感じられるからか、このコンテンツを観たことがきっかけとなり大学院に興味を持つという学生も出てきているという。
大住准教授は今回の取り組みについて「当研究センターのメンバーはたくさんのことに興味があり、良い意味で多岐にわたる研究をしています。せっかく幅広く面白い研究をしているので、そのことがもっと広く伝わればいいなと考えています」と語る。今後さらにコンテンツを増やすことで視聴者が広がり、一緒に研究を進める仲間が増えてさらに良い研究ができ、特にリハビリテーションの分野で社会貢献につながることを目指す。