武庫川女子大学は株式会社イロドリと「爪噛み癖」に関する調査結果を一部公開した。

 「かむピタ」は、爪噛みや指しゃぶりの癖矯正をサポートする苦いマニキュア。2016年の発売開始から2021年10月28日までに、出荷ベースで12万個の売り上げを記録する人気商品となっている。

 武庫川女子大学経営学部では企業とコラボして課題解決に取り組む実践学習を行っている。2021年4月から7月にかけて、2年生10名がこの「かむピタ」を題材に、商品の改善や成人向けの爪噛み癖防止商品開発に取り組んだ。その中で「爪噛み癖」に関する調査を2021年6月1~30日に行い、4~80歳の男女517サンプルが集まった。

 調査の結果、爪噛み癖の経験について「過去にあった」23.3%、「現在もある」7.6%と、約3人に1人が過去及び現在にあると回答した。爪噛み癖の開始は「小学校入学前」が45.2%で最も多く、次いで「小学校低学年」23.7%、「覚えていない」20.0%、「小学校高学年」8.1%と続く。成人後に始まった人も3.0%いた。

 爪噛み癖が治った時期は、「小学校入学前」14.6%、「小学校低学年」16.9%、「小学校高学年」16.2%と約半数が幼少期に克服しているが、「中学生」18.5%、「成人後」9.2%、「まだ治っていない」13.1%という結果が出た。

 爪を噛み始めた理由は「わからない」39.4%、「無意識」15.9%が半数以上を占め、明確な理由が挙がったのは「ストレス」21.8%、「爪のささくれが気になる」13.5%、「手持ち無沙汰」7.6%だった。

 爪噛み癖の対策は29.5%が「特に何もしていない」、「我慢する」18.6%と半数近くが特に行っていないことがわかるが、一方で「爪にマニキュアや辛いもの等を塗る」21.3%、「爪を常に短く保つ」16.4%、その他「絆創膏を貼る」「ガム等を口に入れる」「マスクをする」等の対策をしていることがわかった。

 調査結果から、学生たちは、爪噛み癖に対し男性がほとんど対策をしていないことや、女性の方が爪噛み癖が多く爪が気になる傾向が見られたことに着目。男性向けのシートタイプの商品や、女性向けのスティックタイプの商品にニーズがあると考えイロドリに提案、高い評価を得た。

参考:【武庫川女子大学】武庫川女子大学経営学部と株式会社「イロドリ」が爪噛み癖に関する共同調査結果を公開しました(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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