東洋大学は、2022年1月15日に、第35回 東洋大学「現代学生百人一首」入選作品100首、小学生の部入選作品10首を発表。国内外から寄せられた“現代の学生”ならではのユニークな7万8444首の作品から選ばれた。
「現代学生百人一首」は、東洋大学が1987年に創立100周年を迎えた際に、「百」にちなんだ記念行事のひとつとして始めた事業で、全国で最も累計応募数の多い短歌コンクール(2022年1月15日東洋大学調べ)であり、第1回から第35回までの累計応募作品数は165万1524首を数える。
35回目となる今回は、これまでで最も多い7万8444首(内、小学生791首)の作品が寄せられ、作品募集のテーマである「現代学生のものの見方・生活感覚」を基準に、厳正に審査された入選作品100首と小学生の部入選作品10首を発表。また、学校全体で「現代学生百人一首」に取り組む、多数の優れた作品を応募した学校に贈呈する「学校特別賞」は、山形県立山辺高等学校(山形県)、埼玉県立川越総合高等学校(埼玉県)、東京農業大学第一高等学校(東京都)、慶應義塾普通部(神奈川県)、菰野町立菰野中学校(三重県)、以上5校に決定した。
選考にあたった東洋大学は「コロナ禍での生活も2年目に突入した第35回。自粛が続き、思うようにいかない生活の中で、自分を見つめ直す時間が増え、周囲への想いを再認識したと感じられる。未来への不安を歌にした作品がある一方で、自身のおかれた状況を、時にユーモラスに、時に俯瞰して詠んだ歌も多く寄せられ、学生たちの柔らかな心を垣間見ることができた。オンライン授業や分散登校が、非日常で特別なこととして詠まれていた前回と違い、マスク着用でクラスメートの素顔もわからないまま始まった学校生活の中で、マスクをしていないことに違和感を覚える歌や、かえって自分を「盛れる」と楽しむ様子などが軽やかに詠まれた。さらに今回の応募作品群の特長として、オンラインでのコミュニケーションが定着し、授業だけでなく私生活の中でもオンライン上で仲間とつながり、好きなアイドルを応援する「推し活」など、若者たちの柔軟な適応力に感服する一面もみえた」と振り返った。
入選作品は、東洋大学公式Webサイト内、現代学生百人一首ページより閲覧できる。