国立大学協会は2017年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で会長に山極壽一京都大学総長、副会長に松尾清一名古屋大学総長、永田恭介筑波大学学長、岡正朗山口大学学長、室伏きみ子お茶の水女子大学学長を選んだ。
総会では山極新会長が「万力を発揮してこの入り組んだ情勢を乗り切り、新しい国立大学の力を発揮しなければならない」とあいさつ。提言の「国立大学のガバナンス改革の強化に向けて」や中間まとめの「高等教育における国立大学の将来像」など、各種検討結果が報告されるとともに、文部科学省が公表した「高大接続改革の進捗状況について」に対する意見書が承認され、国立大学を取り巻く課題について活発な議論を交わした。
山極新会長は東京都出身。京都大学理学部を卒業して人類学者、霊長類学者の道へ進み、ゴリラ研究の第1人者として知られる。1998年から京都大学大学院理学研究科助教授、2002年から同教授。2011年からは理学部長、理学研究科長を務め、2014年から京都大学総長に就いている。