東京大学大学院工学系研究科の松尾豊特任准教授らの研究グループは、みずほ銀行(東京、藤原弘治頭取)、ビッグデータ解析、AIによる経営支援のIGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス(東京、川上登福社長)と人工知能(AI)を活用した外国為替取引高度化の共同研究に着手する。
みずほ銀行によると、3者は異なる通貨間の交換レートを約定し、定められた期日に通貨交換をする外国為替取引で、AIを使ってビッグデータを解析し、取引の迅速化や為替リスクの縮小、収益の増大を目指す。
さらに、これまでは主にディーラーが進めていた取引をAIに代行させ、顧客に迅速でうま味のある取引レートを提示、健全で透明性の高い市場の発展に貢献したいとしている。
産学連携でAIの研究と産業への応用を推進し、フィンテック(※1)によるグループ競争力の向上も加速させる方針だ。
※1 フィンテック ファイナンスとテクノロジーを併せた造語で、日本語訳は金融IT、金融テクノロジー。スマートフォンによるモバイル決済やクラウド家計簿などのサービスがある