文部科学省と厚生労働省、経済産業省は就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議を開き、インターンシップに参加した学生の評価を企業が採用活動に活用できるようインターンシップのルール見直しを決めた。

 文科省などによると、インターンシップのルールについては、文科、厚労、経産の3省合意で決められているが、経団連と大学側で組織する協議会の要請を受け、新たにインターンシップに参加した学生の評価を企業が採用活動に活用することを2023年度から認める。

 ただ、活用には条件があり、短期で5日以上、長期で2週間以上インターンシップを実施したうえ、その半分を超す日数を職場での就業体験に充てなければならない。参加学生の評価を選考に活用できるのは大学4年生の6月からで、企業はインターンシップの募集段階で学生に活用を周知し、適性などの情報を伝えることが求められる。

 文科省など3省は今回のルール見直しで企業がより効率的に採用活動をできるようになるほか、学生も企業からの情報に基づいて自分に適した職場を検討できるとみている。

参考:【文部科学省】インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方(PDF)
【国立大学協会】政府のインターンシップの推進に当たっての基本的考え方(三省合意)の改正について

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。