明星高等学校(東京都府中市)の1年生が、全世界共通のITスキル指標とされている「CompTIA認定資格」の一つ「CompTIA IT Fundamentals」に挑戦、見事合格した。受験にあたっては、高大連携の取り組みの一環として明星大学情報学部が主催する講座を受講し、基礎知識を培ったという。高大連携事業としての高校生での合格は東京都初となる。
「CompTIA IT Fundamentals」、通称「ITF」は、コンピュータシステムやネットワークなどITスキルの基礎を養う標準的な問題で構成されており、明星大学情報学部では次のステップである「ITパスポート」や「CompTIA A+」、「基本情報技術者試験」などに向けた自主的な学修への足掛かりとして取得を奨励している。同学部では、この資格取得に向けた講座を7年前から開設しており、高大連携プログラムとして今回初めて高校生の受講を受け入れた。
明星高校の生徒が「ITF」にチャレンジするきっかけを得たのは、総合学習の時間に実施された明星大学情報学部の教員とCompTIA日本支局のコンサルタントによる高大連携プログラムの特別出張講義。そこで興味を持った生徒2名が、同大学で実施された集中講座を受講する運びとなったという。
最終的に試験を受験したのは1名のみだったが、高校生での受講率はまだ低く、明星高校の生徒のチャレンジは大学内でも高く評価された。受講した2名はともに高校1年生で、「高校の情報の授業で習う内容と全く違っていたのが興味深かった」、「早い段階から資格にチャレンジしたほうが、その後の進路選択にも役立つ気がする」と、積極的な感想を述べた。
明星中学校・高等学校では、引き続き、早い段階から高大連携の取り組みに参加させることで、生徒の興味の幅を広げていきたいとしている。