2017年11月22日、ヤマハ株式会社の企画で、アラブ首長国連邦、モロッコ、パキスタン、イラン、レバノンの各国から省庁や音楽教育に携わる機関に所属する16名とヤマハ株式会社UAE現地法人の5名のスタッフらが横浜国立大学を来訪した。
今回の訪問は、中東ではまだ普及していない初・中等教育における音楽教育について、日本の事例を見学することが目的。午前中は附属横浜小学校および附属横浜中学校のリコーダーを中心とした音楽クラスの視察、午後は本学教育学部の小川昌文教授の授業を視察した。
小川教授が担当する学部2年生対象の教育課程教育方法論の授業では、クラッピング、歌、ボディーパーカッション、リコーダーなどの様々な奏法を取り入れた通常授業を見学。手の動きで音階を表すハンドサインを使いながら、学生が歌で順番にメロディー即興を行う場面や、グループごとに拍手、口笛、声、フィンガースナップ、太ももを叩くなどのボディーパーカッションでリズムを奏でる場面では、視察団のメンバーたちは興味深く動画を撮影したり、どのような楽譜を使っているのか学生の近くに行って見学する様子などが見られた。
授業の後の質疑応答の時間では、訪問団の方より日本メンバーから初・中等教育における音楽教育の目的および目標や横浜国立大学における音楽教育のゴール、カリキュラムの評価を行う方法等などについての質問が上がり、活発な意見交換が行われた。