BIGLOBEは、全国の18歳から25歳までの男女500人を対象に「子育てに関するZ世代の意識調査」を実施し、その調査結果を発表した。「将来、子どもがほしくない」Z世代は45.7%にのぼり、お金以外にも「育てる自信がないから」「自由がなくなる(自分の時間を制約されてたくない)から」といった理由があがった。

 全国の18歳から25歳までの未婚で子どもがいないZ世代の男女457人に、「将来、結婚と子どもについて」質問をしたところ、「将来結婚して、子どもがほしい」(44.9%)、「将来結婚というかたちにこだわらなくても子どもはほしい」(9.4%)、「将来結婚はしたいが、子どもはほしくない」(9.6%)、「将来結婚もしたくないし、子どももほしくない」(36.1%)という結果に。「将来、子どもがほしくない」というZ世代は45.7%にのぼった。男女別では、男性は「将来結婚もしたくないし、子どももほしくない」(43.4%)と回答した割合が最も多く、女性は「将来結婚して、子どもがほしい」(52%)が最も多かった。「将来、子どもがほしくない」という人は、男性は51.3%と半数を超え、男女で差がみられた。

 「将来、子どもがほしくない」と回答した18歳から25歳までのZ世代の男女209人に、「子どもがほしいと思わない理由」を質問したところ、「お金の問題」(17.7%)、「お金の問題以外」(42.1%)、「両方」(40.2%)という結果に。「お金の問題以外」と回答した人は4割強となった。さらに「お金の問題以外で子どもがほしいと思わない理由」について質問をすると、「育てる自信がないから」(52.3%)、「子どもが好きではない、子どもが苦手だから」(45.9%)、「自由がなくなる(自分の時間を制約されてたくない)から」(36%)が上位となった。

 「将来、子どもがほしい」と回答した18歳から25歳までのZ世代の男女248人に、子育て支援に関して、「該当する年代のこどもがいる家庭に支援が必要か」を質問すると「妊娠・出産期」「乳幼児期」は約9割、「高校生」「大学生等、学業を続ける場合」も約7割が支援が必要と回答した。比較対象として、26歳から59歳までのその他の世代(500人のうち子どもがいる354人)にも同様の質問をしたところ、「妊娠・出産期」「乳幼児期」は8割を超え、「高校生」「大学生等、学業を続ける場合」も7割近い結果となった。

 子育て支援についてZ世代からは、「妊娠から子どもが働ける年齢になるまで経済的支援は必要だと思う(24歳)」「費用面で考えると、年次が上がるにつれて金額が大きくなる傾向があるため、中学・高校時代の支援もないがしろにしてはならないと感じる(25歳)」「義務教育の場では、家庭の経済格差がでないような手当が必要であると思う(20歳)」「もっと支援などを増やして子育てしやすい世の中にしていかないと少子高齢化は進む一方だと思う。育児休暇をもっと男女平等に取れるようにしてほしい(20歳)」といったコメントが寄せられた。

 また、全国の18歳から25歳までのZ世代の男女500人に「子育て支援が自治体によって異なることについて」質問をしたところ、「一律にすべきだと思う」(32%)、「どちらかといえば一律にすべきだと思う」(32.6%)、「どちらかといえば自治体ごとに独自の施策があってよいと思う」(20.4%)、「自治体ごとに独自の施策があってよいと思う」(15%)という結果になった。

参考:【ビッグローブ株式会社】「将来、子どもがほしくない」Z世代の約5割 BIGLOBEが「子育てに関するZ世代の意識調査」を実施~子どもがほしくない人の4割強は「お金の問題以外」に理由「育てる自信のなさや苦手意識、自由がなくなる」など~

大学ジャーナルオンライン編集部

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