流通経済大学では、社会学部や法学部の学生が、20235月17日に龍ヶ崎キャンパスにほど近い東日本入国管理センター(牛久入管)を、ニュースキャスターで流通経済大学客員教授の膳場貴子氏とともに訪問した。
名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で、スリランカ人女性が死亡する事件が起き、現在国会では入国管理法の改正案が審議されるなど、入管をめぐる問題が注目されている。そんな中、流通経済大学の社会学部や法学部の学生が膳場貴子氏とともに、東日本入国管理センター(牛久入管)を訪問。牛久入管は、母国に帰ると身の危険が及ぶ可能性がある難民申請者や、超過滞在(オーバーステイ)などによって在留資格を持たない人々が収容されている。2014年には、カメルーン人男性が死亡する事件が起きたほか、2022年にはこの入管を取り上げたドキュメンタリー映画『牛久』(監督:トーマス・アッシュ)が公開された。
今回の見学会では、長年にわたり牛久入管の収容者を支援してきた「牛久入管収容所問題を考える会」代表の田中喜美子氏を招き、学生たちは、膳場客員教授や龍崎孝副学長(社会学部教授)らとともに、入国管理センターの運営や収容者の生活様態などについてセンター職員から話を聞いた。その後、龍ケ崎キャンパスに移動し、ジャーナリストでもある客員教授と収容者支援の第一人者でもある田中氏の視点を交えながら、入管の在り方や入国管理法の問題点、収容者の現状などについてディスカッションした。