2025年に大阪市の夢洲で開催予定の大阪・関西万博で公開される「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた調査事業が、前年に続いて内閣府に採択され、大阪公立大学大学院工学研究科の新井隆景客員教授らが調査の実施、アドバイザリーを担当することになった。
大阪公立大学によると、調査の実施、アドバイザリーを担当するのは新井教授のほか、大学院工学研究科の片山徹教授、小木曽望教授、辻井利昭教授、吉田長裕准教授。事業はDXコンサルティングのグロービング、ドローン開発のスカイドライブ、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険、日本工営、三菱電機、大林組、関西電力、大日本印刷、大阪公立大学が大阪府市の協力を得て進める。
大阪・関西万博開催時に万博会場と結んで運航する大阪ベイエリアの離着陸ポート候補地を検証するとともに、万博後の商用利用に向け、その他の地域の有望な離着陸ポート候補地の検討と、ポート設置に当たって問題となる制度上の課題検証を進める。
空飛ぶクルマに明確な定義はないが、経済産業省は「電動垂直離着陸型無操縦者航空機」を正式名称としている。ドローンを基に人が搭乗できるようにしたものや、電気自動車をベースにプロペラや自動制御装置を備えたものがある。世界各国で開発が急がれており、大阪・関西万博では目玉の1つに期待されている。
出典:【大阪公立大学】大阪・関西万博での飛行実現へ「空飛ぶクルマ」の離着陸ポートや飛行経路実現性について安全面・都市計画の視点から調査やアドバイザリを担当(PDF)