大阪大学と大阪公立大学は大阪の発展に向けた人材育成や共同研究で協力し合うことを目指し、包括連携協定を結んだ。感染症研究に強い大阪大学の人材育成プログラムに獣医学部を持つ大阪公立大学が参画して教育の質、幅の向上を目指すほか、2025年の大阪・関西万博に向けた学生の取組を支援する。
大阪公立大学によると、包括連携協定の締結式は大阪大学の西尾章治郎総長、大阪公立大学の辰巳砂昌弘学長、公立大学法人大阪の西澤良記理事長らが出席して大阪市で開かれ、協定書に署名した。
連携項目は
・教育・人材育成
・研究交流・人材交流
・海外発信・国際交流
・2025大阪・関西万博への貢献
・SDGs(持続可能な開発目標)の推進
-で、締結式では感染症医療人材の育成や万博、SDGsの実現に向けた学生の取組支援が挙げられた。
大阪大学は旧帝国大学として1931年に設立され、学生数約2万3,000人。大阪公立大学は大阪府立大学と大阪市立大学が2022年に合併して生まれた国内最大の公立大学で、学生数約1万6,000人。大阪府内に本拠を置くマンモス国公立大学2校がスクラムを組むことで、長く地盤沈下が叫ばれている大阪経済の復興や地域の発展に貢献することが期待されている。