日本英語検定協会は2024年度第1回検定より実用英語技能検定(英検)の3級以上の級において、一部新たな形式での出題を加えてリニューアルする(英検S-CBTは2024年5月実施分からリニューアル開始予定)。特設サイトにて出題例や安河内哲也氏による勉強法を公開している。

 英検はこれまで、その時々の学習指導要領に表わされる英語能力観を踏まえた出題を目指してきた。現行学習指導要領の「外国語」では、複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実を図ることが目指されており、また、知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成も求められている。これらを踏まえ、できるだけ早いタイミングで、新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れてリニューアルすることに決定した。

 試験時間が変更されるのは、準2級と3級。準2級は試験時間が75分から80分となり5分延長、3級は50分から65分となり15分延長される。その他の級には試験時間の変更はない。

 試験の内容については、Readingの設問数が1級は41問→35問、準1級は41問→31問、2級は38問→31問、準2級は37問→29問へ設問数が削減される。3級は変更しない。

 Writingは、1級、準1級、2級において、英作文問題の出題を1題から2題に増加、既存の「意見論述」の出題に加え、「要約」問題を出題する。準2級と3級は、英作文問題の出題を1題から2題に増加、既存の「意見論述」の出題に加え、「Eメール」 問題を出題する。

 Speakingは準1級のみのリニューアルで、受験者自身の意見を問う質問(No. 4)に話題導入文が追加される。Listeningはすべての級で変更はない。なお、合格基準スコア、CEFR算出範囲の変更はない。

参考:【日本英語検定協会】2024年度 英検問題形式リニューアル(特設サイト)更新のお知らせ

大学ジャーナルオンライン編集部

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