2019年1月19、20日、全国で開かれた2019年度大学入試センター試験の最終志願者が57万6,830人になったことが、大学入試センターの集計で分かった。前年度より5,841人少なく、4年ぶりの志願者減となったが、浪人生に限れば難関私立大学が入学定員を厳格化した影響を受け、前年度を2,734人上回っている。
大学入試センターによると、志願者の内訳は現役生が46万4,950人、浪人生ら既卒者が10万6,682人、高卒認定などその他が5,198人。18歳人口の減少などから現役生の比率が80.6%と前年度を0.7ポイント下回ったのに対し、既卒者は18.5%と前年度より0.7ポイント増えた。
既卒者の増加は文部科学省が地方大学の志願者減少対策として、首都圏や関西圏の大規模私立大学に対し、定員超過への私学助成金減額基準を厳格化したためとみられる。私学助成金額は規模の大きな大学だと年間数十億円に達するが、2019年度は入学者が定員の1.10倍を超すと、ゼロになる。2018年度入試では立命館大学が約4,000人、早稲田大学が約2,000人合格者を減らしている。
センター試験に参加する大学は国立82、公立90、私立531の合計703校で、前年度より6校増えた。短期大学は公立13、私立136の合計149校で、前年度より2校少なくなっている。
現役生のうち、センター試験に出願した人を示す現役出願率は、前年度より0.6ポイント低い44.0%。ただ、センター試験が始まった1990年度以降で比較すると、2番目に高い数字になっている。