リクルートが運営するリクルート進学総研が、高校3年生が進学先を検討する際の重視項目を探ったところ、1位は「学生生活が楽しめそう」だったことが分かった。2位は「就職に有利である」、3位は「自分が成長できそう」で、コロナ禍が落ち着く中、理想の大学生活を送りたいという期待感と同時に、大学卒業後のキャリアを見据える高校生の意識もうかがえる。

 リクルート進学総研によると、調査は4月、全国の高校3年生約20万人を対象にインターネットを通じて実施、有効回答を得た1万4,758人のうち、大学進学希望者1万3,317人の回答を集計した。

 進学先を検討する際の重視項目は、1位の「学生生活が楽しめそう」が43.3%、2位の「就職に有利である」が42.2%、3位の「自分が成長できそう」が37.2%。以下は「交通の便が良い」が36.1%、「専門分野を深く学べる」が35.1%、「校風や雰囲気が自分に合っている」が32.3%で続いた。

 文系学生は「学生生活が楽しめそう」が1位になったが、理系学生は「就職に有利である」が最も多く、2位が「専門分野を深く学べる」で、卒業後の就職やキャリアを意識した意見が目立った。男女別で見ると、男子学生は「就職に有利である」、女子学生は「学生生活が楽しめそう」が最多を占めている。

 リクルート進学総研の小林浩所長は「今回の調査はコロナが5類移行後初めてで、学生が授業や課外活動でキャンパスへ通うようになる中で行った。高校生たちはキャンパスで学生生活を送ることを想定し、回答したと推察する」とコメントしている。

参考:【リクルート進学総研】高校生の「志願したい大学」を調査する『進学ブランド力調査2024』~高校生が進学先を検討する際の重視項目編~(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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