2024年10月5日(土)~11月23日(土)まで、実践女子大学香雪記念資料館は「幻影の日本・憧憬の西洋—清原/ラグーザ玉とヘレン・ハイドを中心に」展を開催する。
本展は、清原玉(1861-1939、エレオノーラ・ラグーザ)とアメリカ人の版画家ヘレン・ハイド(1868-1919)の作品を中心に、明治初期から洋画を学んだ日本人女性たちの作品、海外から日本に来て木版画を日本で制作した女性たちの作品を加えて構成している。日本の女性たちが新しく触れた西洋画に憧れ、西洋画の修得を通して西洋の人物や風景の見方を学んだ様子をみていく。一方で欧米から日本に来た女性たちの版画からは、彼女たちが日本の風俗や木版画という技法に魅せられて制作した様子をみることができる。清原/ラグーザ玉は日本から西洋、西洋から日本へのまなざしの双方を持っていた。玉とヘレンは女性や子供、花など、女性画家にふさわしいとされる主題を取り上げた点が共通するが、男性を描いたエリザベス・キースの作品は異色である。異文化との間で交錯するまなざしについて考える展覧会となっている。
<幻影の日本・憧憬の西洋—清原/ラグーザ玉とヘレン・ハイドを中心に>
会期:2024年10月5日(土)~ 11月23日(土) 10:30~17:00
会場:実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1・2(東京都渋谷区東1-1-49)
休館日:日曜日※ただし、10/6(日)は開館
入館料:無料