日本獣医生命科学大学は、2025年1月1日付で「ワンヘルス・ワンウェルフェアセンター」を開設した。同センターには「伴侶動物部門」「産業動物部門」「野生動物部門」を設け、大学が目標として掲げた「人と動物が健康で幸福に暮すことのできる社会の実現」を学内外で連携して推進し、公的機関、関連業界、団体、自治体、市民などから広く支援を受け入れ、目標の達成を目指す。
センター名の「ワンヘルス・ワンウェルフェア」とは、人や動物の健康や福祉がそれぞれ環境と相互に連動しているという概念を表す。日本獣医生命科学大学は、建学の経緯や、学是、教育理念から、動物の健康と福祉を科学的に解析し、研究や教育、社会活動などのさまざまな場面にその概念を取り入れ、同分野の教育と研究をリードし、社会に貢献することを目指している。新たに開設したワンヘルス・ワンウェルフェアセンターを中心として、公的機関、関連業界、団体、自治体、市民などから広く支援を受け入れ、「人と動物が健康で幸福に暮すことのできる社会の実現」という目標の達成を図る。
同センターには「伴侶動物部門」「産業動物部門」「野生動物部門」の3つの部門を設置する。「伴侶動物部門」は、ブリーダーへの支援やペットの飼い方の指導など、動物が身近にいて、ともに健康で幸福に暮らせる社会の実現を目指す。「産業動物部門」では、心身ともに健全な動物からの良質な生産とその最大利用についての取り組みを推進。動物福祉に関する人材支援、人獣共通感染症対策などに力を入れる。また、「野生動物部門」では、希少種の保護、動物園動物の福祉などに取り組み、動物と人が安心して暮らせる環境作りを目標とする。
日本獣医生命科学大学では、個別のレベルでは既に、ワンヘルス・ワンウェルフェアに関連した教育・研究や社会活動を、さまざまな形で展開している。同センターの設置により、それらの取り組みを大学として支援するとともに、その活動について社会に発信し、さらなる連携や支援の獲得へと繋げていく。
参考:【日本獣医生命科学大学】日本獣医生命科学大学が「ワンヘルス・ワンウェルフェアセンター」を設置~人と動物が健康で幸福に暮すことのできる社会の実現を目指します~