学校法人柳城学院は理事会を開き、名古屋柳城女子大学(名古屋市昭和区)の2026年以降の学生募集停止を発表した。キャンパスを共有する名古屋柳城短期大学は継続する。

 同学院は1898年にカナダ人宣教師による保母養成校から始まり、1953年に短期大学を開設、2020年に4年制大学を開学。大学は、こども学部こども学科(入学定員70名)の単科大学となっている。東海地区で最も歴史ある保育者養成校として「人びとと共に生き、人びとに仕える」という共生の奉仕の心を体得した人物の養成に努めてきた。

 しかしながら、18歳人口の減少にともなう入学希望者数の減少や、大学運営にかかる諸経費の高騰等のために、発展的に存続させていくことが困難になり、募集停止を決定することになった。今後は在学生と2025年度入学生が卒業するまで責任をもって教育および資格取得支援と進路支援を行う。

 また、募集を継続する名古屋柳城短期大学保育科(入学定員100名)は、学院創設以来の保育者育成の伝統と使命を受け継ぐべく改革を行う。2年間の教育課程に加えて3年履修コースという長期履修制度を設け、幼稚園教諭と保育士に加えて、小学校教諭の免許状取得も可能にする。

 なお、短大を残して、大学を募集停止する例は、全国初となる。

参考:【名古屋柳城女子大学】重要なお知らせ 名古屋柳城女子大学の学生募集停止と今後の将来像について

名古屋柳城女子大学

多文化共生の時代が求める保育者の専門性と人間性を高める

120年を超える柳城が始める東海地区で一番歴史ある保育者養成校としてスタートしました。こども学部では、三つの力(人間力・社会人力、保育者としての職業人力、保育・子育て支援の創造力)を身につける教養教育課程と専門教育課程で修得していきます。目の前にいる人が輝いて[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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