西九州大学は、2027年4月に新設構想をしている「健康データ科学部(仮称)」の設置キャンパスを、佐賀キャンパス(佐賀市神園3-18-15)に決定したと発表した。健康データ科学部は、“豊かな暮らし”の基盤となる心身の健康というテーマに着目し、あらゆる課題に対し、データを使って解決へ導く専門人材を育成する新学部で入学定員は100名を予定している。
西九州大学には、佐賀(佐賀市)キャンパス、神埼(神崎市)キャンパス、小城(小城市)キャンパスの3つのキャンパスがある。新設学部の設置を決めた佐賀キャンパスには、西九州大学 子ども学部子ども学科と心理カウンセリング学科、短期大学部の地域生活支援学科と幼児保育学科が設置されている。新学部設置にともない、7階建ての新校舎を建設する予定となっている。
新設を構想している 「健康データ科学部(仮称)」の競合想定は、佐賀大学理工学部理工学科、長崎大学情報データ科学部情報データ科学科、長崎県立大学情報システム学部情報システム学科、久留米工業大学工学部情報ネットワーク工学科、九州情報大学経営情報学部経営情報学科などとしている。
佐賀県は、島根県と並んで全国で最も大学設置数が少ない県で、2025年度現在、国立の佐賀大学と私立の西九州大学の2大学のみとなっている。2026年4月に「武雄アジア大学(仮称:武雄市)」が東アジア地域共創学部(仮称)を入学定員140名で設置し開学認可申請中、2029年4月に「佐賀県立大学」が理文融合型の経営情報学部(仮称)を入学定員200名から300名で開学構想中で、福岡県など県外に進学していた高校生を県内に残留させる目的もあり、急激に大学や学部を増やす計画が出ている。
参考:【西九州大学】新学部「健康データ科学部(仮称)」の設置場所を佐賀キャンパスに決定!
【佐賀県】県立大学基本構想(PDF)