関西学院大学人間福祉学部の藤井美和教授が死生学の国際学会「Association for Death Education and Counseling」から死生学分野の教育や研究で優れた業績を表彰する今年の受賞者に選ばれた。日本人の受賞は藤井教授が初めて。
関西学院大学によると、藤井教授は、米ワシントン大学大学院(セントルイス)で博士号取得。現在は関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授を務める。日本で初めて体系的な死生学プログラムやワークショップを開発するとともに、世界保健機関(WHO)での研究や、生命倫理や命の見方への提言など長年にわたって死生学分野の教育・研究に貢献してきたことが高く評価された。
今年の受賞者は米国ニューメキシコ州のアルバカーキで開かれた2025年学会で発表された。藤井教授は受賞を受け「死はいかに生きるかを問いかけるものであり、私たち人間にとって最大の課題。日本での死生学教育と研究が評価されたことは、今後、私たちが命に向き合う大切さを伝える機会になり、大変うれしく思う」と話した。