2022年11月9日、サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループはWebサイトにて開催した研究者川柳コンテスト「川柳 in the ラボ 2022」の結果を発表した。

 「川柳 in the ラボ」では、年に一度、ライフサイエンスの研究室に溢れる「研究室あるある」や実験にまつわる日常の悲哀や苦楽をユーモラスに表現した句を選考し、贈賞している。9回目となる今回は、2022年7月13日から8月22日までの応募期間中に全国の研究関係者から多くの作品が寄せられた。応募作品の中から厳正なる審査の上、優秀賞候補作品20句を選定。Webサイトでの人気投票を経て、「最優秀人気作品賞」「優秀人気作品賞」などを決定した。

 2022年度は、新型コロナウイルス感染症の流行が一段落し、研究室での実験の様子や、対面とオンラインのハイブリッド開催による学会への参加など、徐々に新型コロナウイルス前の状態に戻りつつある日常が詠み込まれた作品が多く見られた。

 また、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が国際的な物流の停滞を招き、機器や試薬の納期遅延などによって研究生活にも影響を与えた。不安定な世界情勢の中、改めて研究室から世界平和を願う気持ちが強まった年でもあり、最優秀人気作品賞を受賞した作品は、世界が平和であってこそ存分に研究に打ち込めることを気づかせてくれる一句である。

主な受賞作品は以下のとおり。このほか、Gibco 60周年特別賞、Applied Biosystems 40周年特別賞にそれぞれ3作品、優秀賞に11作品が選ばれている。受賞作品や過去の受賞作品は特設サイトで見ることができる。

最優秀人気作品賞
「届かない 試薬で世界の 危機を知る」(T-Max)

優秀人気作品賞
「祈るのは、 世界平和と 再現性」(ピース高田)
「読み取れる マスク越しでも ボスの表情(かお)」(moldoi)

参考:【サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ】今年はやります!「川柳 in the ラボ 2022」 

大学ジャーナルオンライン編集部

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