近年、企業や行政、学生とでチームを組み、短期集中型でアイディア創出やプログラミングを行い成果を発表する「アイディアソン」や「ハッカソン」と呼ばれるコンテストが、イノベーション創出の新手法として注目されている。
金沢工業大学でも、ICT分野に関わる人材の成長支援および社会から求められる産学連携を創出することを目的として、2014年から「地方都市イノベーション創出」、「シンカンセン・カイツウ・ソシテ」、「近未来マイナンバーとIOT」、「近未来の小学校を創造せよ!」といった社会性のあるテーマで、「KITハッカソン」を開催してきた。
その第5回が、2016年8月・9月に実施される。「子供たちが豊かに成長する次世代の里山都市を創造せよ!」をテーマとして、プログラミングに興味のある学生や建築系課外プロジェクト「Toiro」の学生、教員、企業関係者など約110名に加え、金城短期大学からも約30名の学生が参加する。
8月6日・7日は同大学扇が丘キャンパスにて「アイディアソン」を実施。企業の代表の基調講演や対談のあと、数時間にわたりチームごとにアイディアを出し合い、まとめて、発表する。対象となる現地の視察も行われ、アイディアソンの中で出された里山都市のイメージを具現化するプロダクトやサービスの試作を夏休み期間中に進めていく。
続いて9月16日・17日に、2018年4月開設に向け建設・整備中の同大学白山キャンパス(旧かんぽの郷白山尾口)にて行われる「ハッカソン」にて、各チームが開発した試作のデモンストレーションやプレゼンテーションを披露。記念講演会、評価のフィードバックが行われたのち、参加者と市民との交流会も開催される。
※アイディアソン=「アイディア」と「マラソン」を組み合わせた造語。集中的にアイディアを出し合いまとめる。
※ハッカソン=プログラミングを意味する「ハッキング」と「マラソン」を組み合わせた造語。数日間という短期間で試作・具体化する。