大学入試センター試験に代わって2020年度から導入される新入試「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で、文部科学省は、コンピューターによる出題、回答方式のCBTを2024年度から導入したい考えであることを、文科省の専門家会議に示しました。導入当初の2020年度はペーパー方式の試験として記述式問題を採用、CBTを試行的に採り入れる考えも明らかにしました。8月中に中間報告をまとめる方針です。

新大学入試のコンピューター出題、2024年度から導入へ文科省が素案文科省が示した素案によると、CBT導入は高校で新しい学習指導要領が全面的に実施されるのに合わせます。2020年度からの試行段階で端末の整備やシステムの安定性、セキュリティーの確保など本格実施に向けた課題について検討したうえで導入するとしています。問題の難易度は受験生の学力が広範囲にわたることを想定し、幅広く設定します。難関校が利用しやすいよう高難度の問題も用意する方針です。パソコン、タブレットの使用を検討しているほか、将来はコンピューターによる採点支援システムの導入も視野に入れています。

ただ、新入試には約50万人の受験生が予想されています。実施場所の確保や電子端末の準備、不具合の出ない出題システムの用意など課題が多く残っています。今後、最終報告をまとめるまでにこうした課題の解決に向け、十分な検討を進めることが求められています。
※CBTコンピューターの画面に問題を表示し、キーボードやマウスで回答を入力する形式の試験。

出典:【文部科学省】高大接続システム改革会議(第4回)配布資料

大学ジャーナルオンライン編集部

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