内閣府、文部科学省、経済産業省が創設した数理・データサイエンス・AI(人工知能)教育プログラム認定制度で、2025年度は熊本大学、筑波大学など236件が認定された。

 内閣府によると、認定件数の内訳は数理・データサイエンス・AIを活用する基礎的な能力を育てるリテラシーレベル98件、課題解決に向けた実践的な能力を養う応用基礎レベル132件、先導的で独自の工夫や特色を有するリテラシーレベルプラス2件、応用基礎レベルプラス4件。

 応用基礎レベルプラスは大学選定と学部学科選定があり、今回認定されたのは、筑波大学と長岡工業高等専門学校、北海道医療大学 心理科学部、京都女子大学 データサイエンス学部。応用基礎レベル認定プログラムの中で、特にエキスパートレベルへの橋渡しを意識した実践的で地域・企業連携が評価された。地域との連携、産業界との連携、海外の大学との連携といった取組みや先進性、独創性、波及可能性などを軸に有識者委員会が総合的に審査した。今回の認定により、応用基礎レベルプラスに認定されたのは計14大学11学部となる。

<応用基礎レベルプラス 認定(大学)>(※)2025年度認定
北海道大学、東北大学、筑波大学(※)、群馬大学、千葉大学、電気通信大学、早稲田大学、長岡工業高等専門学校(※)、豊田工業大学、神戸大学、和歌山大学、九州工業大学、久留米工業大学、宮崎大学

<応用基礎レベルプラス 認定(学部学科)>(※)2025年度認定
北海道医療大学 医療技術学部、北海道医療大学 心理科学部(※)、筑波大学 理工学群、武蔵野大学 データサイエンス学部、横浜市立大学 データサイエンス学部、滋賀大学 データサイエンス学部、京都女子大学 データサイエンス学部(※)、大阪大学 工学部、大阪大学 基礎工学部、佐賀大学 理工学部、長崎大学 情報データ科学部

 数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度は、世界的なデジタル社会の進歩を見据え、学生の数理・データサイエンス・AIに関する能力を高めて体系的な教育を行う大学などの正規課程を文部科学相が認定して奨励するもので、2021年度からスタートした。これまでにリテラシーレベル592件、リテラシーレベルプラス32件、応用基礎レベル366件、応用基礎レベルプラス25件が認定されている。

参考:【内閣府】令和7年度「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」の認定・選定結果について

大学ジャーナルオンライン編集部

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