AIをはじめとする技術革新、グローバリゼーションの深化、気候変動や地政学的リスクの高まりなど、現代の経済社会はかつてない不確実性の時代を迎えています。山積するこうした課題を解決するために、高度な専門知識と確かな分析力・研究力、そして柔軟で総合的な構想力を兼ね備えた人材の重要性がこれまで以上に高まっています。商学研究科は、経営、会計、商業、経済、金融の幅広い専門分野をカバーし、現実的なビジネスの課題および社会的課題を研究するのに最適な環境を用意しています。
※2023年取材当時の内容・表記です。
大学院で培った論理的思考力を未来を切り拓く力として活かすために
ロー:大学院に入ってから毎日が充実していて、知識をアウトプットする機会が多いことが成長機会になっています。考えを簡潔に伝えることを常に意識していて、そのスキルは大きく伸びましたね。
井上:複雑なことを複雑なままに話すのは、思考がまとまっていないから。論点をシンプルに話すことは論理的思考の本質ですよね。
ロー:演習を中心に、毎週のようにいくつかの授業で発表機会があって。その繰り返しで確かな実力がついてきました。
井上:一方で研究活動はどうですか?「⽇本チェーンレストランの海外進出」というテーマは2000 年代後半から研究も増えてきて、そこに少しでもローさんの個性を入れられればと期待していますが。
ロー:まだ研究計画は固まっていませんが、まずは先行研究の収集からはじめて、その後に定性的な分析をしていこうかと。その際に企業や特定の方などにインタビューできればと考えていますが……。
井上:いつも講義で話をしていますが、省庁や業界団体などのデータから分析できることもあるので、定性的な調査にこだわり過ぎず、定量的な調査も交えて総合的な観点で進めた方がいいかと思います。
ロー:わかりました。現在は講義を通じて流通論やマーケティング・リサーチ、グローバル・マーケティングなどの幅広い領域を学んでおり、自身の研究テーマに取り組む中で、関連分野にも気をかけながら進められるように意識しています。
井上:その認識は正しいですね。論文では論点を絞る必要がありますが、まずは広い視野で捉え、その上で特定のアプローチや調査方法を採用する方が論文の質は高まるはずです。
ロー:先⽣の指導のおかげで論理的な推論もある程度できるようになり、グローバル・マーケティングの多角的な視点も少しずつ身についてきました。先生の学会報告のリハーサルも見せてもらって、アウトプットまでの準備のやり方など、実はとても影響を受けているんですよ。
井上:学外のワークショップや現場にも足を運んで、私以外に参考になる人とたくさん出会ってください。そこで研究だけではなく、ローさんの将来に役立つ“生きるための力” を培ってもらいたいです。
大学院生 ロージンインさん
所属/商学研究科 商学専攻 博士前期課程
研究テーマ/⽇本チェーンレストランの海外進出について
進学動機/中央大学国際経営学部を卒業。より高い専門性が今後社会で重要になると考え、知識を深めるために進学。
教員 井上 真里 教授
専門分野/グローバル・マーケティング論
研究キーワード/多国籍企業の親子関係・現地子会社間関係、ブランド・マネジメント、日本酒流通の国際化
研究内容/多国籍企業および中小企業におけるグローバルなブランド・マネジメント研究
