多様で特色ある留学プログラムとグローバル・リンク
本学の国際人材教育の最大の特徴は、留学に関して協定先が多いことに加えて、教員自らが、学生のニーズにきめ細かく対応して作り上げてきた多様なプログラムにあります。大きくは、1年間(2セメスター)で原則正規の授業を受ける長期と、3カ月から半年間(1セメスター)で正規の授業および語学研修を受ける中期、それに春季・夏季休暇の2週間から2カ月間を使って、ホームステイ、海外スタディーツアー、海外インターンシップ、国際ボランティアなどを行う短期に分けられます。
長期、中期は外国語学部、国際文化学部に加えて経済学部、商学部も対象。直接海外を学問の対象としていないような学部生たちにも、開学時のように、海外の人に対してオープンマインドで、苦手意識を持つことがないようにと、積極的に働きかけているのが特徴です。というのも、彼らの多くは圧倒的に国内、それも半分ぐらいは愛知県内に就職しますが、ここは製造業が中心でしかもほとんどが輸出産業。かりに中小企業に勤めた場合も、レターオブクレジット(LC)やインボイスなど、英文で書かれたものに接する機会が少なくないからです。短期は全学部・全学科が対象で、リハビリテーション学部やスポーツ健康学部の学生も、それぞれの専門に関連したツアーに参加できます。また返還義務のない留学奨励金も充実していて、それを使う学生の割合が高いのも本学の特徴です。
このような中で、全学的なグローバル人材育成を一層加速すべく、2年後の2018年には新たに約10,000㎡の土地を取得し、そこに約6,000㎡のグローバル・リンク(仮称)を建設する予定です。現在のインターナショナル・ラウンジ(i-Lounge)を大きく進化させたもので、ネイティブスピーカーが常駐する英語のみのスペース、多言語を学べるエリアなどハード・ソフトの両面を工夫して、外国語漬けになれるような空間づくりを目指します。語学をはじめ海外の文化に触れるなど、国内にいながらに海外体験・国際理解のできる施設となります。完成すればキャンパス内の同様の施設としては、中部圏のみならず、国内の大学としては最大級となるはずで、本学の国際人教育の集大成として、また次代を牽引するフラッグシップとして活用していきたいと考えています。