両大学の起業家を紹介します 私たち起業しました!
「自分の居場所は自分で作る」
小松田乃維さん:iU情報経営イノベーション学部4年
株式会社 Raccot 代表取締役 (2024年2月設立―大学3年次)
資本金500万円
従業員4名(うち業務委託2名)
事業内容:全国の学生に向けたオンライン・ハイフレックス型インターンシップのマッチングプラットフォーム「ReMova」(リモバ)の運営
小学校3年生の頃から体調不良などで、あまり学校に通えなかった。両親ともに自営業であったことから、出社するイメージもなかったため、朝9時から夕方5時まで会社で働くことは考えられず、「起業するしかない。自分の居場所は自分で作ろう」と思っていた。高校時代は、アメリカの高校への留学などと進路を模索するが、コロナ禍で帰国。帰国した後は、東北大学の学生が起業した塾で勉強した。塾が入っているビルにはコワーキングスペースがあり、起業した学生が生き生きと働いていたうえ、そこの運営者が起業に関する情報をくれたので、学生起業への希望が見えた。高3の10月に「起業」「東京」「新しい大学」のワードでネット検索をして、iUを見つけ、入学。
大学1年生の10月から「早稲田スタートアップサークルWit」に入り、2年生の5月から3年生の10月まで代表を務めた。この時の経験などを元に、3年生の2月にキャリア支援事業の会社を作った。主な事業は企業と学生をつなぐ「オンラインインターンシップのマッチングプラットフォーム」の運営だ。今はまだスモールビジネスだが、今後は事業の軸となるシステムの開発にも取り組んでいく。今後は大学院で研究し、科学的根拠に基づいて、自己実現を諦めない人を増やしていきたい。
「推しの力で世界中の心を動かしたい」
福島翔和さん:iU情報経営イノベーション学部卒(東京都市大学等々力高等学校出身)
株式会社 推しメーター 代表取締役/CEO (2022年9月設立―大学3年次)
資本金 27,753,359円(累計資金調達額約5,500万円)
従業員 13名(うち5名はeスポーツの選手)
事業内容:推し活のコンサルティング、他に5事業を展開
祖父と父が柔道整復師で、接骨院を開業していたため、小学4年生の頃には「サラリーマン以外の仕事をしたい」と漠然と思っていた。高校時代に「将来、社長になるんだ!」との想いで、「マイナビキャリアコンテスト」などのビジネスコンテストに参加する過程で、iUの存在を知る。起業をテーマにした新設大学にほれ込み、1期生として入学。
大学3年次のアクセラレータープログラムでスタートアップ精神を学び、実務実習の最中に、大学関連のベンチャーキャピタルからの資金提供を受けて起業した。在学中だったため、登記会社の所在地は大学の住所だ。今春卒業したが、現在も大学の部屋をオフィスとして使用している。
高校時代はアニメ、漫画、ゲーム、VTuber、アイドルなどのエンタメから元気をもらい、なんとか学校に通っていたため、「エンタメ業界に恩返ししたい」「エンタメに触れて元気になり、外出できる子どもを増やしたい」との熱い想いが原動力となった起業だ。事業内容は、推し活コンサルティング事業、法人向けバーチャルアバタ―制作事業、推し活ユーザーが集まるアプリ「推しMAP」の運営、eスポーツチーム事業、企業のアプリ・Webサービス開発運用保守をサポートする事業と多岐にわたる。推し活コンサルティング事業としては、星野リゾートとコラボして、ホテルに推し活を楽しむための「推し活ルーム」をプロデュースし、好評を得た。エンタメで元気になる人を増やすため、エンタメを楽しむ喜びを最大限に味わってもらうために、上場も視野に入れている。
「家族に社会に笑顔を届ける」
余野 桜さん:近畿大学国際学部卒(四天王寺高等学校出身)
グーイー株式会社 代表取締役 (2023年3月設立)
資本金 410万円
従業員 8名(全員パート)
事業内容:無添加焼き芋スイーツ専門店「YonoImo(ヨノイモ)」を展開
無添加焼き芋スイーツ専門店「YonoImo(ヨノイモ)」を展開し、家族の団欒と笑顔をつくりだすことを目指している。子ども時代は、家族で石焼き芋をたくさん作り、友達とみんなでシェアするのが毎年の恒例行事だった。大学では熱中できることをしようと、自分で仕入れた野菜の販売を始めたが、その際、石焼き芋も販売してみたところおおいに評判を呼んだ。そこで、近大の起業支援プログラムの後押しもあり、石焼き芋の販売で起業することに決めた。現在は他大学からもインターン生を募集、管理栄養士である母の支援もあって、日々新しい商品を企画・開発している。「今しかできないこと」に集中し、頭の中のアイデアを形にすることに全力で取り組んでいく。
「わくわくすることをしよう」
東徳人さん:近畿大学実学社会起業イノベーション学位プログラム(修士課程)2年 (福岡舞鶴高等学校出身)
Boo Boo Factory株式会社 代表取締役(2023年8月設立)
資本金 100万円
従業員 2名
事業内容:オリジナルルアーを製作する釣り具メーカー。ビッグベイト、ジャイアントベイトを独自にデザインし、3Dプリンターを使って製作する。
オリジナルルアーを製作する釣り具メーカーを起業。ビッグベイト、ジャイアントベイトを独自にデザインし、3Dプリンターを使って製作する。浪人時代、自分にとって大切なものとは何かを真剣に考え、幼い頃から親しんできた釣りこそが本当にやりたいことだと気づく。大学3年のとき、近大の起業支援をたまたま知り起業する決心を固めた。昨年の10月から販売を開始して、今年の2月時点ですでに100個以上売り上げている。将来的には業容を拡大して釣り具の総合メーカーを目指す。型にはまりがちな業界を変え、自分たちで新しいものをつくりだしたい。
「身体に特化したトレーニングでスポーツ界に革命を」
細見朋暉さん:近畿大学経営学部会計学科3年(初芝立命館高等学校出身)
株式会社Topas 代表取締役(2023年11月設立)
資本金 20万
従業員 なし
事業内容:トレーナーと提携し、幼少期の野球少年とその保護者に対し、「栄養・フィジカル・メンタル」に特化したトレーニング指導をオンラインで行う。
トレーナーと連携し、幼少期の野球少年とその保護者に対し、「栄養・フィジカル・メンタル」に特化したトレーニング指導をオンラインで行う。もともと精神的な持病を抱えて診療内科に通っていたことがあり、その時は「普通に働くことは難しい」と担当医から言われ、また自分自身も無理だと自覚していた。どのように生きるか悩んだところに、近大の起業支援プログラムができたことを知り起業を決意した。選手が自立的に自分の心身をケアでき、保護者が選手のために適切なコーチングを提供できるようになることをミッションに掲げている。
KINCUBA Basecampにて
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