理工学研究科では、基礎科学、工学、文理融合分野に広くまたがって、最先端の研究が数多く進められています。充実した研究設備はもとより、都心に位置する後楽園キャンパスもアドバンテージとなる要素のひとつ。最新の学術情報や多くの研究者・企業が集まる「研究のハブ」として、学会や国際会議の会場としても活用されています。都心に集う優秀な人材と充実した環境が、研究活動の大きな後押しとなるはずです。

 

※2023年取材当時の内容・表記です。

チームの中で育まれた積極性と責任感 多様な支援制度も研究の後押しに

鈴木:就職して2年ほど経った頃ですよね。博士課程で改めて学びたいと相談されたのは。大きな決断をしたなと驚きましたよ。

金子:修士課程で感じた研究や学会発表のやりがいが大きかったですね。キャリアを考える上でも博士号を取ることで、大きなビジョンを描くことができるのかなと。

鈴木:久しぶりに研究室に戻ってきても、熱意を持って一生懸命に研究に向かう姿勢は変わらなかった。いまでは後輩の指導も担ってくれていますが、研究に対するそういった姿勢が後輩たちからも頼られる所以でしょうね。

金子:研究費の申請を自分でしたり、研究留学の提案をしたりと、修士課程の頃よりも裁量を持って研究させてもらっています。後輩の指導については、研究室全体でチームとして協⼒しながら成果を出していく先生の影響もあると思います。

鈴木:⽣体ナノ粒⼦の検出や定量を行うデバイス開発に長く取り組んで、今年で最終年度となりますが、振り返ってみてどうですか。

金子:懸命に研究と向き合ってきた手応えはあるものの、研究の質に関しては、まだまだ改善点が多いかと感じています。そんな中で先生は意識されていないかもしれませんが、学生の意思を尊重してくれる、学生の裁量を認めてくれる研究室の雰囲気によって育まれた力もあると感じます。大学院の支援制度にも助けられました。

鈴木:確かに学会参加などの補助が⼿厚い点は、国⽴大学にはないメリットですね。一方で中央大学に限らず私⽴大学は教員に対して学⽣数が多い面がありますが、仲間とのチームワークを意識して問題解決に取り組む姿勢は将来に活きる力となるはずです。

金子:研究室の仲間とのディスカッションも大きな刺激になりますし、私は特に東京大学との共同研究に参加したことが印象的です。レベルの高い研究者の方々から学ぶことはとても多かった。

鈴木:修了後も自分の得意分野を伸ばして、「この分野なら金子に聞け」というような存在になってもらいたい。そのために大学院で得た経験を存分に活かしていってください。

大学院生 金子 完治さん

所属/理工学研究科 精密工学専攻 博士後期課程
研究テーマ/微量液滴中に含まれる⽣体ナノ粒⼦の検出や定量を行うデバイスの開発
進学動機/学部生の頃から大学院進学を見据えていました。研究や学会発表のやりがいが大きなモチベーションです。

教員 鈴木 宏明 教授

専門分野/バイオMEMS、マイクロマシン、Lab on a Chip、脂質膜物理
研究キーワード/マイクロ・ナノデバイス、生物物理学、Micro and Nano Bioscience
研究内容/細胞の操作や分析のためのバイオチップなど

 

大学ジャーナルオンライン編集部

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