「総合政策」とは、様々な学問の方法論を用いて複雑な社会問題に多様な視点からアプローチし、課題に対して政策や提言を行いながら社会へ貢献する学問分野です。その目的のため総合政策研究科では、多彩な領域のエキスパートである教員を擁し、研究テーマに合わせた複数名での指導体制を編成しています。緻密な研究指導により、常識や枠組みにとらわれない多彩な文化的背景に基づいた政策研究を行うことができる「総合的実践力」を身につけます。
※2023年取材当時の内容・表記です。
徹底した少人数体制の環境で身についた自らの手で研究環境を築いていく力
小林:総合政策研究科は他の研究科と比較して、少人数で距離が近い雰囲気が特徴。合田さんも私の研究室だけでなく、講義でも多くの先生からしっかり指導を受けていますよね。
合田:普段の講義も少人数で、ほぼ研究室のような関係性で指導が受けられます。その上で総合政策研究科は学ぶ領域が広いので、先生方に次回の講義内容を聞いて、かなり予習をしてから講義に臨んでいました。想像以上にハード、というのが正直なところです。
小林:学部生の頃から知っていますけど、物事を掘り下げて考える習慣がついたのは大学院で成長したなと感じます。
合田:講義で学んだ知識や先生の指導を受けながら、主体的に考察を深める学び方にはやりがいを感じます。研究のための環境を自らつくって情報を獲得することは意識しますし、批判的な視点を持って情報と向き合う姿勢も身につきました。
小林:置かれた環境を嘆くのではなく、与えられた環境下において、自身で居心地の良さを創り出すことの大切さは、研究室でいつも指導していること。その点について合田さんは行動力もあり、オンオフの切り替えも上手にできていますね。
合田:後は修士論文をしっかり仕上げることができれば、と。運動部活動におけるスポーツの誠実性や健全性を持続的に担保する仕組みづくりをテーマとして、ハラスメント防止などに焦点を当てています。これは大学までプロを目指してスポーツに打ち込んでいた自身の経験が原点になっています。
小林:私もスポーツと社会開発という研究テーマに至ったのは、サッカーのナショナルコーチとしてバヌアツ共和国に派遣されて、そこで暮らす人々とスポーツの関係性に衝撃を受けた経験がもとにあります。スポーツという華やかに見える舞台にある、地道で草の根的な取り組みの重要性。表層的な部分だけを捉えていては、大事な部分を見失うので、初期段階の論理構成が大切です。
合田:先行研究も少ないテーマで苦労はありますが、先生の密な指導を活かして、納得いくレベルまで仕上げていきたいと思います。
大学院生 合田 樹さん
所属/総合政策研究科 総合政策専攻 博士前期課程
研究テーマ/運動部活動の持続的なスポーツインテグリティ担保に向けた⼤会⽅式の有効性
進学動機/コロナ禍の影響で、学部で目指していた目標の実現が難しくなり、再挑戦の機会をつくるべく進学しました。
教員 小林 勉 教授
専門分野/社会学(含社会福祉関係)
研究キーワード/社会開発、国際協力、地域活性化
研究内容/社会開発とスポーツ、スポーツによる国際貢献
