将来、結婚したいと考える新成人の割合が83.8%に達し、過去16年間で最も高くなったことが、結婚相手紹介サービス・楽天オーネット(東京、森谷学社長)の新成人意識調査で分かった。結婚したい新成人の割合は2016年の74.3%を底にV字回復が続いている。
調査は全国の新成人600人(男女300人ずつ)を対象に2017年11~12月にインターネットを通じて進めた。それによると、結婚に対しては「早く結婚したい」と答えたのが27.8%、「いずれは結婚したい」が56.0%を数えた。これに対し、「結婚するつもりはない」は10.2%、「できれば結婚したくない」は6.0%にとどまっている。
結婚したいと答えた新成人の数は、1990年代から2001年まで90%近くに達していたが、社会的格差の広がりや非正規雇用の拡大が見られた2002年以降は80%前後に低下、2015年に76.5%、2016年に最低の74.3%を記録していた。しかし、2017年は79.0%に戻り、V字回復の兆しも示していた。
結婚したい理由の上位は「好きな人といっしょにいたい」(55.3%)、「子どもがほしい」(54.5%)、「家族がいると幸せだと思う」(46.9%)。
結婚したい年齢は25歳が最も多く、21.1%を占めた。次いで26歳、27歳、28歳と続き、男女とも6割以上が20代後半の結婚を考えていることが分かった。子どもについては68.8%が「ほしい」と回答し、前年の69.7%と大きな変化がなかった。
また、これまで「交際したことがある」と答えた割合は男女全体で62.0%で、前年の59.0%から3.0%増加し、2年前の57.2%と比べると約6%増加している。
「現在交際している異性がいる」のは全体で31.5%で、昨年の30.7%から0.8%増加。交際相手と知り合ったきっかけの1位は、男女共に「学内(大学・専門学校)で、2位は男性が「中学・高校の同級生」女性が「アルバイト先」、3位には「SNS」がランクインした。SNSは前年の調査では女性4位、男性7位だった。