東京学芸大学と株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営するリクルート次世代教育研究院は、人工知能(AI)時代における、子どもたちに必要な能力及び教員養成についての共同研究を開始する。

 米国デューク大学教授によれば『2011年に小学校に入学した65%の子どもが、今、存在しない職に就く』という。つまり、将来、人工知能により代替される職が増加する一方で、新しい職が現れることを意味している。

 この予測ができないこれからの時代を生きていくのに必要な能力「生きる力」はどのようなものか。この共同研究では、その「生きる力」に着目し、それにはどのような学びが必要で、また、その次世代を担う子どもたちに寄り添う教師には、どのような能力が必要になるのかを研究する。

 研究にあたって東京学芸大学出口 利定学長は、『AI(人工知能)革命は、人類の歴史においても、おそらく相応のインパクトをもたらす変化だと考えています。このとき、私たちの未来や私たちの社会を支えている「教育」という営みに、どのような可能性や必然性が生じるのか。そして、そのような時代に子どもたちを教え導く「教員」とは、どのような存在であらねばならないのか。中央教育審議会等でも、大きな関心をもって検討されているAIと教育をめぐるこうした課題の一部に、本学の持つ研究資源が大いに活用され、今回の先導的な取り組みが、少しでも寄与できることを願っています。』とコメントとした。

 共同研究では今後、 外部有識者等を招いて研究会、シンポジウムを開催する予定。

東京学芸大学

未来の教育を切り拓く、真の教育力を培う

東京学芸大学は、初等・中等教育の教員養成を行う大学として名を馳せてきました。2015年に新設した教育支援課程では、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学芸員など学校現場と協働して、子ども・教師とその活動を支えていく教育支援職を養成し、多くの人材を[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。