文部科学省は2021年10月末から海外留学を予定している学生の新型コロナウイルスワクチン接種を支援する。所属する大学で接種が困難な場合は、文科省が大学拠点接種を実施する会場を紹介する。

 文科省によると、6月15日現在、大学拠点接種の枠組みの中で使用されるのは、武田/モデルナ社のワクチン。18歳以上で、1回目の接種後に4週間の間隔を開けて2回目の接種をする。10月末までに海外の大学での学位取得や留学が必須の日本の大学の学位取得など留学目的で海外の大学に渡航することが条件となる。武田/モデルナ社のワクチンの対象が18歳以上とされていることを踏まえ、現時点においては、留学を予定している高校生の接種は受け付けない。

 所属大学で接種が困難なケースは、文科省の専用アドレスに電子メールを送信すれば、担当チームから接種会場の割り振りメールが届く。割り振られた会場には、1回目、2回目とも各自で予約を入れる。

 新型コロナの感染拡大により、世界的に海外からの留学生受け入れがストップしていたが、欧米諸国でワクチン接種が本格化したこともあり、再開の動きが加速している。しかし、受け入れの条件としてワクチンの接種を求める大学が多く、ワクチン接種が遅れている日本からの留学生は今秋の出発までに接種場所の確保が求められている。

参考:【文部科学省】ワクチン接種が留学先から求められている今秋留学予定の皆さんへ

大学ジャーナルオンライン編集部

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