株式会社日経BPコンサルティングは、2016年11月30日に「大学ブランド・イメージ調査 (2016-2017)」の調査結果を発表した。

 「大学ブランド・イメージ調査 」は、「地域産業への貢献度」、「研究施設の充実度」、学生の「語学力」、「コミュニケーション能力の高さ」など、大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、「大学ブランド力(偏差値)」を算出してランキング化したもの。10年目となる今回は、全国9地域の455大学(医科大学や体育大学、短期大学などは除く)が対象となり、回答は、各地域のビジネスパーソンや中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に依頼した。

 東京・埼玉・千葉・神奈川の120校を対象とした【首都圏】では、「大学ブランド力」第1位は東京大学(87.5ポイント)、第2位 慶應義塾大学(82.0ポイント)、第3位 早稲田大学(81.9ポイント)。前回と比べ最もポイントが上がったのは、3.9ポイント上昇の東京外国語大学で、「教育機関としてのビジョンがある」「コミュニケーション能力が高い」などの4項目で第1位を獲得。また、箱根駅伝で活躍した陸上競技部の影響により、青山学院大学は「いま注目されている、旬である」項目で第1位となった。

 【近畿(66校)】では、第1位 京都大学、第2位 大阪大学、第3位 同志社大学。「いま注目されている、旬である」項目では、近畿大学が3年連続第1位を獲得。年を追うごとに獲得割合が上昇し、今回は4割を超えた。

 【北陸・東海(65校)】では、第1位 名古屋大学、第2位 金沢大学、第3位は中京大学と南山大学。前回からの上昇率では、中京大学が第1位。金沢工業大学は前回の「大学ブランド力」第14位から順位を上げ、過去最高の第7位となり、上昇率でも第3位となった。

 【中国・四国(59校)】では、第1位 岡山大学、第2位 広島大学、第3位 愛媛大学。調査開始以来、初の第1位を獲得した岡山大学は、上昇率でも第1位となった。

このほかの地域の「大学ブランド力」トップ3は以下のとおり
・【北海道(13校)】北海道大学、小樽商科大学、室蘭工業大学
・【東北(38校)】東北大学、山形大学、東北福祉大学
・【北関東(19校)】筑波大学、茨城大学、宇都宮大学
・【甲信越(22校)】信州大学、新潟大学、山梨学院大学
・【九州・沖縄・山口(55校)】九州大学、福岡大学、熊本大学

参考:【株式会社日経BPコンサルティング】大学ブランド力トップ3は、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学「いま注目されている、旬である」大学に、青山学院大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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