昭和女子大学は、2022年度より大学院生活文化研究専攻にアーキビスト養成プログラム(共学)を開講する。それを記念して、2021年9月18日、国立公文書館前館長加藤丈夫氏による特別講演会「アーキビストの未来像~記録を守る、未来に活かす~」を開催する。

 アーキビストとは、公文書や民間の文書などを収集・分類・管理・保存し、かつ評価・選別、その資料の公開サービスに関わることまでを担う専門職員。国立公文書館は2020年に「認証アーキビスト※」資格を創設し、専門職の確保を始めた。アーキビストは世界においては大学院修了レベルで認定されている資格だが、日本ではまだ新しい公的資格となっている。

 加藤氏は、2008年に当時の福田康夫首相が設置した「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」のメンバーで、公文書管理法施行(2011年)後、2013年から2021年3月まで国立公文書館長を務めた公文書管理の第一人者。この経験から国立公文書館の現状と役割、これからの公文書管理のあり方、公文書管理の専門家「アーキビスト」の育成について講演する。また、講演会終了後には、アーキビスト養成プログラム説明会、大学院進学相談会を行う(参加任意)。

 特別講演会の日時は2021年9月18日(土)13時~14時30分。対面(昭和女子大学オーロラホール)とオンライン配信のハイブリット開催で、対面の定員は90名。参加費無料。参加希望者は専用フォームから、9月15日までに申し込む。

 昭和女子大学では、2022年度は新たに大学院生活文化研究専攻に「アーキビスト養成プログラム」(共学・2年制/社会人向け1年制コース)を開講する。アーキビストに必要な知識・技能を学び、行政や企業で、また学問の分野で実践的にアーカイプス活動に従事できる人材を育成することが目的。修了者は、修士号の取得、アーキビストの審査に必要な指定大学院での科目・単位修得のほか、昭和女子大学認定資格「アーキビスト養成プログラム修了認定書」を発行する。

※2020年度「認証アーキビスト」認証者190名、所属先:文書館52、公文書館29、博物館31、地方自治体19、大学、圏書館、大学文書館、官公庁、民間企業、美術館ほか

参考:【昭和女子大学】アーキビスト養成プログラム開設記念 特別講演会 「アーキビストの未来像~記録を守る、未来に活かす~」

大学ジャーナルオンライン編集部

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