工学院大学ソーラーチームは、2017年10月にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2017」への3度目の参戦を発表した。
「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」とは、太陽光のみを動力源として、オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの総延長約3,000kmの総走行技術を競う世界最大級のソーラーカーレース。工学院大学ソーラーチームは2009年に8名で設立され、5年目の2013年にWSCチャレンジャークラスに初出場した。2度目の出場となった2015年はより実用性を重視するWSCクルーザークラスに参戦し2位以下に大きなタイム差を付けてゴールしたが、総合ポイントで優勝を逃し課題が残った。
そこで3度目の挑戦となる2017年のWSCへの参戦は、4学部15学科の各分野で先端研究に取り組む17名の教員陣をチームアドバイザーとして招聘。車両開発から設計・製作、レース参戦まで全学的にバックアップする。さらに、日本を代表するサポート企業が最先端素材や技術を提供し、大学と連携しながら学生を育て、チームを支援する。
こうした大学や企業の支援を受け、チームに所属する200名を超える学生たちが、車両をメインに扱う技術部、サポート企業との調整や広報を担う運営部、会計全般を管理する財務部に分かれ、新車両の製作や参戦への準備を進める。学生たちが自らの手で作り上げる新車両は、2017年5月に完成予定で、2017年10月8日に開幕するWSC本選に挑む。