京都産業大学法学部高嶌英弘ゼミ生が提案したトリックアートを用いた立体的に見える横断歩道を京都府警察本部が採用し、亀岡市の協力の下、京都府下の2か所に導入した。自動車運転者に注意と減速を促すことにより、子どもの交通事故防止や通学路の交通安全等の意識向上を目指す。

 京都産業大学法学部高嶌ゼミ生は、一般社団法人京都府トラック協会、京都府警察本部交通部交通企画課が主催する第3回大学ゼミ対抗プロジェクト「ポリス&カレッジ in KYOTO 2020」に出場。「信号機のない横断歩道における歩行者優先対策」として、立体的に見えるトリックアートを用いた横断歩道を提案し、最優秀賞を受賞した。

 この高嶌ゼミ生の提案は、京都府内で初めて採用され、京都府亀岡市の小学校前に目の錯覚を利用した立体的に見える横断歩道が導入された。新学期の始業式に合わせて渡り初め式が実施され、元気よく安全に横断する児童らの様子が見られた。この立体的に見える横断歩道を導入することにより、運転手の注意を引いて速度が抑制されることが期待される。

 考案した高嶌ゼミ生は、「私たちの提案した施策案が、実際に導入され、地域の交通安全に貢献できたことを大変嬉しく思う。これを機に、改めて一人一人が横断歩道での交通ルールを再認識して頂きたいと思っている」とコメントした。

参考:【京都産業大学】安全な通学路に!法学部生が提案したトリックアートを用いた立体的に見える横断歩道を京都府警察本部が採用

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