経済産業省は、大学発ベンチャーに関する調査を実施。現存する大学発ベンチャーが1,851社で、黒字化した大学発ベンチャーの割合は55.7%だった。

 経済産業省は、近年の大学発ベンチャー新規設立数が頭打ちになっている状況を分析するため、大学発ベンチャーの設立状況や黒字化した大学発ベンチャーの割合等の基礎データを継続的に把握するため、2014年、2015年度に続き、2016年度も調査を行った。

 調査によると、2016年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは1,851社。2015年度調査で確認された1,773社に比べ増加した。今回の調査で新たに把握できた大学発ベンチャー247社のうち、2016年度に新設されたものが58社、2015年3月以前に設立されていたが、前回調査で把握できなかったものが189社。また、2015度調査後に閉鎖した大学発ベンチャーは169社だった。

 大学発ベンチャーの事業ステージについては、2015年度調査では黒字化した大学発ベンチャーの割合は55.6%、2016年度調査では55.7%とほぼ同様。また、大学発ベンチャーの分類と業種の関連について、大学発ベンチャー全体で見ると、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合が約30%と大きく、学生ベンチャーでは、IT(アプリケーション、ソフトウェア)の割合が約40%、協同研究ベンチャーでは、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合が約30%、環境テクノロジー・エネルギー分野の割合が約23%だった。

参考:【経済産業省】「大学発ベンチャーの設立状況等」に関する調査をとりまとめました

大学ジャーナルオンライン編集部

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