東京藝大は、高校2年終了で入学する飛び入学制度と、大学を3年で終える早期卒業制度を組み合わせた新しい育成プログラムを2016年度から音楽学部に導入します。20歳で卒業することによって、卒業後に海外の音楽大学に留学しやすくするのが狙いです。大学はクラシック音楽の国際舞台で活躍する一流アーティストを育てたいと意気込んでいます。
国際舞台で活躍するクラシックの一流音楽家になるには、フランスのパリ国立高等音楽院やドイツのベルリン芸術大など海外の名門音楽大学に留学することが早道です。しかし、日本と海外の音楽大学の学生交流制度が十分に機能しておらず、海外音楽大学の多くが入学に年齢制限を設けていることから、大学を休学したり中退したりして留学するしか方法がありませんでした。また、才能を持ちながら経済的な理由で音楽の道を10代後半で断念するケースも増えているため、この新しい育成プログラムに大きな期待が集まりそうです。
出典:【東京藝術大学】音楽学部における「飛び入学」及び「スペシャルソリストプログラム(SSP)」並びに「早期教育プロジェクト(EEP)」の実施について(PDF)