文部科学省は、海外へ留学に出向いた日本人学生が学業や日々の暮らしについて情報交換できる専用交流サイトを立ち上げ、運用を始めました。文科省が産学連携で始めた海外留学奨学金制度「トビタテ!留学ジャパン」を利用する学生が対象で、寄付で学生を支援する企業も参加できます。

 文科省によると、専用サイトは、教育サービス事業を行うサマデイ(東京、相川秀希社長)が開発したシステムを採用、SNSのような手軽な感覚で、自分の活動経験や情報データを蓄積、共有できるシステム。留学生が感じたこと、学んだこと、経験したことを何でも記録でき、それらをひとまとめにして自分のマイストーリーとすることができます。

 教員がアドバイザーになり、フィードバックや課題を出すことも可能。作成したポートフォリオは米国など世界で使用されているオンライン大学入試選抜システムの出願資料にできます。

 高校生は自分のデータを大学進学、大学生は就職や海外進学の実績にできます。企業はメッセージで留学生とやり取りできるので、自社の事業をPRできるうえ、採用活動に役立てられます。留学生が留学中だけでなく、帰国後も世代を越えてつながり、人材コミュニティの形成ができるようにもなっています。

大学ジャーナルオンライン編集部

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