2020年度の私立大学等経常費補助金(私学助成金)の交付額は約3,078億円に達したことが、日本私立学校振興・共済事業団の集計で分かった。大学別の交付額が最も多かったのは、早稲田大学の92億4,108万円で、日本大学の90億2,613万円、慶應義塾大学の82億2,204万円が続く。

 日本私立学校振興・共済事業団によると、4位以下は立命館大学の60億2,167万円、昭和大学の59億3,072万円、東海大学の59億2,026万円、順天堂大学の56億4,985万円、近畿大学の47億1,661万円、北里大学の40億2,773万円、福岡大学の38億8,686万円。早稲田大学と立命館大学を除く8校は教育経費が高い医学部を持つ。例年通り医学部を抱えるか、学生数が多いマンモス大学に多額の私学助成金が交付された。

 私学助成金は毎年、12月と3月の2回に分けて約3,000億円が分配されている。しかし不祥事を起こした大学に対しては、減額や不交付とするペナルティーがある。日本大学は田中英寿前理事長の所得税法違反事件や元理事の背任事件で2021年度の全額不交付が決まっている。

参考:【日本私立学校振興・共済事業団】私立大学等経常費補助金(令和2年度補助金の交付状況)

大学ジャーナルオンライン編集部

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