2022年度国公立大学入試の確定志願倍率が前年度と同じ4.3倍となったことが、文部科学省の集計で分かった。日程別では前期が2.9倍、後期が10.0倍、公立大学の中期が13.4倍。後期と中期はわずかながら前年度より狭き門になっている。

 文科省によると、前期は169大学583学部の募集人員7万9,957人に対し、23万3,997人、後期は135大学420学部の1万6,329人に16万3,280人、中期は24大学32学部の2,349人に3万1,380人が出願した。総計では172大学594学部の9万8,635人に42万8,657人が挑む。

 確定志願倍率を見ると、前期日程は前年度と同じ2.9倍だったが、後期日程、中期日程は前年度の9.6倍、12.3倍が10.0倍、13.4倍になった。総計は前年度と同じ4.3倍だった。

 国立大学の後期日程が前年度の9.0倍から9.5倍、公立大学の中期日程が12.3倍から13.4倍と上昇した。逆に、公立大学の前期日程は3.6倍から3.4倍、公立大学の後期日程は12.1倍から11.8倍に下がっている。

 学部系統別では人文・社会が4.5倍、理工が4.3倍、農・水産が4.1倍、医・歯が4.6倍、薬・看護が5.1倍、教員養成が3.5倍、その他が4.6倍。前期日程が25日からスタートしたほか、中期日程が3月8日、後期日程が3月12日から始まる。

 国際教養大学、新潟県立大学、叡啓大学、芸術文化観光専門職大学は独自日程で入試をするため、この集計に含まれていない。

参考:【文部科学省】令和4年度国公立大学入学者選抜の確定志願状況及び2段階選抜実施状況(前期日程)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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