末松信介文部科学相は2022年度から新しい学習指導要領が年次進行で実施されるのを受け、これからの高校教育に関するメッセージを発表した。子どもたちが未来を切り開く能力を育むため、主体的かつ対話的で深い学びの実現に向けた授業改革などを高校側に呼び掛けている。

 文部科学省によると、末松文科相は新学習指導要領について、すべての教科で知識や技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力と人間性を柱に資質と能力をバランスよく育成する内容とし、高校側に新学習指導要領の趣旨を教職員、学校関係者と共有して授業を進めるよう求めた。

 新学習指導要領に沿った成果を上げるためには、ICT(情報通信技術)環境の整備と活用が欠かせないとし、高校生1人に1台の端末を整備できる見通しになったことを報告、文科省としてICT活用にこれまで以上の支援を進める考えを示した。

 さらに、高校改革については、各校がスクールポリシーに基づいて個性あふれる魅力化を推進するよう呼び掛けるとともに、探究的な学びや教科を横断した学びの推進に力を入れるよう訴えている。

参考:【文部科学省】高等学校等の新学習指導要領のスタートを契機とするこれからの高等学校教育について

大学ジャーナルオンライン編集部

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