帯広畜産大学と北海道大学が推進する共同獣医学課程が、欧州認証取得にかかわる公式事前診断を受けた。最終審査は2020年の予定。帯広畜産大学と北海道大学は助言を基に教育環境のさらなる充実を図り、欧州認証の取得を目指す。

 帯広畜産大学によると、公式事前診断は欧州獣医学教育確立協会からピエール・ルケ教授、マーク・ゴーニー教授、ジョン・プリングル教授の専門家3人が担当した。帯広地区畜産大学を訪れたルケ教授らは、大学側が事前に提出した自己評価書に基づき、施設を現地調査するとともに、関係者にインタビューして共同獣医学課程が認証の取得に必要な条件を満たしているかどうか詳しく審査した。

 帯広畜産大学は2013年、学長直轄の特別組織として獣医学教育国際認証推進室を設置、国際水準の教育プログラムを導入して欧米の国際認証取得を目指している。

 日本の獣医師国家試験には獣医師としての素養や技術を評価する側面に乏しく、欧米の評価基準と大きくかけ離れているのが現状。欧米の認証を取得しなければ獣医学教育の国際化から取り残されるばかりか、アジアの獣医学教育を先導できず、獣医学教育の質保証がないことで畜産物の輸出入を制限される可能性もあるという。

北海道大学

産業界や地域との連携を強固に「北海道大学ならではの実学」が世界をリード

北海道大学の起源は、1876年に設立された札幌農学校に遡る。長い歴史の中で、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という基本理念を掲げ、培ってきました。 この理念の下に国際的に通用する高度な学問的素養をもち、的確な判断力とリーダ[…]

帯広畜産大学

食を支え,くらしを守る。獣医学・農学・畜産学を融合した学び

広大な十勝平野の中心部にキャンパスを構える帯広畜産大学。我が国唯一の国立農学系単科大学として、「知の創造と実践によって実学の学風を発展させ、『食を支え、くらしを守る』獣医学・農学・畜産学融合の教育研究と国際通用力を持つ人材を育成しています。また、社会の要請に即[…]

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