新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営などを行う株式会社マイナビは、2018年卒業予定の全国の大学4年生及び大学院2年生を対象に、就職活動状況の定点調査「2018年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」を実施。その調査結果を公表した。
株式会社マイナビでは、2017年3月から8月までの期間、「マイナビ学生就職モニター調査」を実施し、月ごとの学生の活動状況や心境についての調査結果を2017年4月から毎月発表している。今回は8月の活動状況を調査し、有効回答数は1,568名だった。
調査によると、8月中に内々定を得た企業の業種は「官公庁・公社・団体」が23.8%と最も大きな割合を占め、7月までに得た内々定と比較すると、従業員規模別で300人未満の企業の占める割合が高かった(8月26.2%、7月まで17.7%)。また、選考回数は1回や2回が多く、内々定をもらうまでの期間は3週間未満が多かった。
入社予定先を決めた時、保有していた内々定の数は平均で1.77社、全体の半数強が複数の内々定先から入社予定先を選択していた。入社予定先企業を選択したポイントの1位は「福利厚生制度が充実している」で、4月~7月まで1位だった「企業経営が安定している」は4位に下がった。
就職活動を始める前に知っておけばよかったと思うことの1位は「自分の適性」31.9%、また、活動を始めて「もっと早く取り組めばよかった」「時間をかけて取り組みたかった」と思ったことは、2017年卒の学生たち同様「自己分析」が33.0%と最も高かったが、2位は「筆記試験対策」となり、「面接対策」と順位が入れ替わった。
学生たちに就職活動を表す漢字を聞くと、1位は「楽」。2013年から5年連続1位だが、得票率は調査開始(2001年卒)以来最高の7.94%となり、学生有利の環境を象徴している結果となった。また、就職活動のテーマ曲を聞いたところ、1位「負けないで」3.19%、続いて「サイレントマジョリティー」1.53%、「終わりなき旅」1.34%だった。